ベンダーロックインとは
ベンダーロックイン(Vendor Lock-in)とは、あるベンダーの製品やサービスに依存してしまい、そのベンダー以外の製品やサービスを利用することが難しくなる状態のこと。
ベンダーは、顧客が自社の製品やサービスに依存してしまうことを意図的に促進し、顧客にとってベンダーに固執することを必要不可欠なものにすることを目指している。
具体的には、あるベンダーが提供する製品やサービスを導入する際に、そのベンダーが独自の技術や規格を採用しているため、同じ機能を持った他社の製品やサービスを導入することが困難になることがある。
また、あるベンダーが提供する製品やサービスを利用する際に、そのベンダーが提供する周辺機器やサービスを利用する必要があるため、他社の製品やサービスを利用することができなくなることもある。
ベンダーロックインのメリットとデメリット
ベンダーロックインのメリット
- ベンダーが提供する専用のソリューションやサービスを使用することで、機能の深い活用が可能となる。
- ベンダー側が独自の最適化やチューニングを行っているため、高いパフォーマンスが得られる場合がある。
- ベンダー側の技術サポートを受けられるため、トラブル時の対処や改善が容易となる場合がある。
ベンダーロックインのデメリット
- ベンダーの製品やサービスに縛られるため、将来的に他のベンダーの製品への移行が困難になる場合がある。
- ベンダーが提供する製品やサービスに依存するため、その価格やライセンス条件の変更によりコスト増が生じる場合がある。
- ベンダーに依存するため、ベンダー側の経営不振や廃業により、サポートやアップデートが終了し、セキュリティリスクが生じる場合がある。