リスクアセスメントとは
ある対象物(例:情報システム、建物など)において、想定される損失や被害の発生確率とその影響を評価することで、潜在的なリスクを特定し、リスクに対する適切な対策を講じるための方法論。
リスクアセスメントの手順
1.リスクの識別
対象物において、発生しうるリスクを洗い出す。例えば、情報システムにおいては、ハッキングやウイルス感染などがリスクとして考えられる。
2.リスクの分析
識別されたリスクに対して、その発生確率や影響度を評価する。例えば、ハッキングが発生した場合の被害額やリスク発生確率を分析する。
3.リスクの評価
リスク分析の結果をもとに、リスクのレベルを評価する。評価方法には、定量的な評価方法(数値化して評価する方法)や、定性的な評価方法(文字や記号を用いて評価する方法)がある。
4.対策の査定
リスクアセスメントの結果をもとに、リスクに対する対策を策定する。例えば、情報システムにおいては、セキュリティ対策の強化やバックアップの実施などが考えられる。
5.対策の実施と評価
策定された対策を実施し、その効果を評価する。また、定期的なリスクアセスメントを実施することで、リスクの変化に対応することができる。