セキュリティインシデントとは
セキュリティ上の問題が発生し、システムやデータが不正にアクセスされたり、改ざんされたり、紛失・漏洩したりするなどの事象を指す。
セキュリティインシデントの具体例
不正アクセス
システムに不正にアクセスされた場合や、システムへの不正ログインなどが該当する。
ウイルス感染
ウイルスなどのマルウェアに感染し、システムがダウンしたり、情報が盗まれたりすることが該当する。
フィッシング
偽のウェブサイトなどを通じて、ユーザーからアカウント情報などの個人情報を収集することが該当する。
パスワード漏洩
パスワードが漏洩した場合や、パスワードによる不正ログインが行われた場合が該当する。
情報漏洩
個人情報や企業秘密などの情報が外部に流出した場合が該当する。
セキュリティインシデントが発生したときに必要な対応
インシデントを検知すること
不審なログインやアクセスなどの異常を検知し、早期に対応することが必要である。具体的には、ログ分析やセキュリティツールの活用などにより、異常を検知し、適切な対応を講じることが重要である。
インシデントを分析すること
インシデントが発生した原因や手口、影響範囲、被害額などを分析し、対応策を検討することが必要である。分析には、インシデントが発生したシステムやネットワークのログを確認するなどの調査が含まれる。また、調査結果を関係者と共有することで、同様のインシデントが発生しないようにすることも重要である。
インシデントに対する対策を講じること
インシデントに対する適切な対策を講じ、再発防止に努めることが必要である。具体的な対策としては、システムの再構築や、セキュリティ設定の強化、パスワードの変更などが挙げられる。また、インシデントが発生した際には、関係者の迅速な連絡や指示に従うことも重要である。
インシデントの報告・情報共有を行うこと
インシデントの報告を関係者に行い、情報共有を行うことが必要である。報告先としてはセキュリティ担当者や上司、関連部署などがある。また、情報共有には、社内や外部の関係者とのコミュニケーションが必要である。また、情報の漏洩を防ぐため、報告、共有時には情報の秘匿性に配慮することが重要である。
インシデントによって生じた損失の評価を行うこと
インシデントによって生じた損失を評価し、その対策を行うことが必要である。損失の評価には、システムの復旧や補償金の支払いなどが含まれる。また、インシデントが発生した原因を分析し、再発防止策を講じることも重要である。